2011年4月14日木曜日

27位でベストアマ 松山英樹「軽かったけど、重さがあった」2011マスターズ

『軽かったけど、重さがあった』
松山英樹(男子ゴルフ)

「最終ホールのグリーン ゾクゾクした」
男子ゴルフの今季メジャー初戦、
マスターズ・トーナメントは4月10日、
米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで
最終ラウンドを行い、
18位からスタートした東北福祉大のアマチュア、
松山英樹は74で通算1アンダー、287で27位と
健闘し、ベストアマを獲得。

http://www.sanspo.com/golf/news/110412/gla1104120505004-n1.htm
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2011/04/11/kiji/K20110411000605990.html

男子ゴルフの今季メジャー初戦「マスターズ」に
日本人アマチュアとして初めて出場し、
27位でベストアマを獲得した松山英樹が4月13日、帰国。

被災地からの出場者としても注目されたなかで大健闘。
国内ツアーからも出場要請が殺到しているが、
4月中は大学の寮がある仙台市内に戻ってボランティア活動に
専念することを明言。クラブを置いて、「牛乳配達」で汗を流す。

夢舞台で手にした達成感が、感謝にかわる。
「マスターズ」でベストアマを獲得した松山は日焼けした顔で、
真っ先に東日本大震災による被災者を思いやった。

「(被災地の)みなさんの応援を受けて出場し、
成績(27位)が出せてよかった。
ここまでできると思っていなかった…」。
そして、自らのプレーを「200点」と自己採点し、胸を張った。

ベストアマとして、日本人選手初のオーガスタの表彰式に出席。
ジャック・ニクラウス(60年)、
フィル・ミケルソン(91年)、
タイガー・ウッズ(95年)らスーパースターも、
アマ時代に獲得した名誉の銀杯を授与され、

「(銀杯は)軽かったけど、重さがあった」と実感。

オーガスタに集まったパトロンは、被災地からやってきた松山に
ひときわ大きなスタンディングオベーションでたたえてくれた。

「世界中の人から被災地への大きな関心を感じた」。
耳に残る貴重な体験が、使命感にかわる。
国内ツアーから出場要請が殺到しているが、
「いまは仙台でボランティア活動をしたいんです」
と言い切る。

そこで15日には仙台市に戻り、
16日から避難所への「牛乳配達」を計画しているのだ。

阿部靖彦ゴルフ部監督が、流通関連に勤務する大学OBと
連携して牛乳を調達。ゴルフ部の仲間44人と、
近隣の被災地へ配って歩くという。手から手へ。

顔をみながら言葉を添えて…。牛乳配達なら、それができる。
同監督も
「学生として、いまはゴルフよりも大事なことがある」
と指導。現時点では次戦の予定は決まっておらず、
4月中はボランティア活動に専念する。

松山くんは
本当にマスターズに出場してよかった。
来年もまた出場したい。
と地に足をつけ、新たな一歩を踏み出しました。
コストやリソース面でのメリット