5季ぶりの大学王座奪回を狙う早大は、昨季準優勝の筑波大に29-11
で勝ち、3季ぶりの決勝進出です。
自信をつけたスクラムで優位に立ち、
日本代表のFB藤田慶和が2トライを奪うなどして勝負を決めた。
12日の決勝の相手は前人未到のV5を目指す帝京大。
このところ8連敗中の相手にリベンジし、
改修前最後の国立での決勝で勝利の歌「荒ぶる」を響かせるか…注目です!
ファイナリストに名乗りをあげた早大フィフティーンが、
冬晴れの空に向かって両手の拳を突き上げる。
「FWの頑張りをトライでサポートできてよかった。
このチームで、1試合でも多く戦えてうれしい」
そう話したのはFB藤田だ。
1トライで逆転される15-11の後半34分、左中間ゴール前の
密集サイドにスペースを見つけるとトップギアで走り込んだ。
「内、内」とSO小倉順平を呼びリターンパスを受けると
独特の大きなストライドで筑波大防御を抜き去った。
FWが自陣ゴール前で守り切ってくれたから勝てた。
次もこのFWとBKの関係で戦いたい。
0-8の前半20分にも反撃ののろしを上げるトライを奪った
2年生エースは、何度もFWをたたえた。
この日はチーム最前線のFW第1列がスクラムで奮戦。
前半は2度の反則を誘い、26分に小倉の逆転PGを呼んだ。
後半始めの20分間を粘り強く守り切ると、
10-8の28分に相手ゴール前で筑波大ボールのスクラムを押し込み
ターンオーバー。SH岡田一平のトライにつなげた。
相手に大ダメージを与えるビッグプレーに、
PR垣永真之介主将は「今までで最高の押しができた」と胸を張る。
昨年11月、
静岡・磐田市のヤマハ発動機への出稽古で、スクラムは飛躍的に向上。
元日本代表PR長谷川慎コーチに足の位置や肩の入れ方を学び、
「縦に長い」隊形で8人のパワーを結集できるようになった。
大学選手権、日本選手権を制したときにしか歌えない部歌「荒ぶる」は、
4シーズン歌えていない。
練習試合なども含めここ4季で8連敗を喫している絶対王者・帝京大
に挑む早大フィフティーンの闘志は、12日の決勝で最高潮に達する。
今までの早稲田とはちょっとイメージが違って、
FWの奮闘が強さを際立たせているように思います。
見ごたえのある決勝戦になりそうですね。